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中国周遊記

ニーハオ。先週水曜から日曜まで一人で中国に行ってきました。

いいところです、中国地方(岡山、広島、山口)。

水曜の夜行バスで倉敷へ。
朝9時に着いた倉敷駅前の大通りは・・・なんか土浦っぽかった。
この旅の行く末に若干の不安を感じつつ「ふるいち」っていうここらでは有名らしいうどんチェーンへ行く。朝一で食べるぶっかけうどんはやたら美味かった。
そこから10分ほど歩いて美観地区っていう、蔵とか堀とか古い街並みが残る通りへ行く。
この通りは江戸時代にタイムスリップしたみたいな感じですごい落ち着いた気分になれた。
倉敷、いい。
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ちくわ(ホントに美味い!!)とか揚げ天とかを食いながら通りをぶらぶら歩いてから、通りにある観光案内所の2階からまったりと堀周辺を見渡してたら今いる建物の真下にTVクルー発見。
しばらくしてワゴン車から出てきたのは

黒沢年雄。

ややギャルっぽいタレントと旅番組の撮影をしているようだ。
倉敷の古い街並みと、この渋い中年親父がめちゃめちゃマッチしてて感動の瞬間だった。
この日は小雨で観光客が少なかったけど、黒沢年雄は小さい子供やおばちゃん達に気さくに声をかけてて、やたらいいおじさんだった。

そのあと近くの阿智神社で厄年の厄払いをしたり、神社を管理してるおじさんと話をしたりしてたらもう昼過ぎになっていた。
倉敷には小さな山がたくさんあって、阿智神社もその一つの上にあるんだけど、おじさんの話だとこれらの山は400年前は島だったとか。だからさっきまでいた美観地区らへんは昔は海の中。いまは海から10km以上離れてるから若干おじさんが盛った話かと思ったら神社の掲示にも書いてあった。

雨も強くなってきたから倉敷を離れて次の目的地、広島へ行くことに。
倉敷駅の美観地区と反対側にはチボリ公園っていうテーマパークがある。
駅のこっち側にはこの遊園地しか無いんだけどこの存在感の無さは特筆モノ。
5分くらい眺めててジェットコースターにも観覧車にも客が一人も乗っていなかったのは雨のせいなのかすら分からない。

駅の改札は自動じゃなくて駅員さんがスタンプを押す形式だった。
結局この旅で最後まで自動改札を見ることはなかった。

鈍行で2時間半かけて広島駅に到着。
まだ明るかったから広電(路面電車)で平和公園へ。
中学の研修旅行で来たことがあったから最初はチラッと見て帰るつもりだったけど雨で人も少なかったから平和記念資料館以外の全てのモニュメントを見て周った。
中学の全体行動では見れない色んな慰霊碑とかを細かく見て周れてすごいいい時間だった。
韓国人の犠牲者慰霊碑があるのも知らなかったし原爆で韓国人2万人が亡くなってたのも知らなかった。

暗くなってからは広島中心部の並木通りを散策。
夕飯は「へんくつや」でお好み焼き。
関東で食べる広島風のお好み焼きは何か物足りない印象を持ってたけど、やっぱ本場はボリュームあったし美味かった。
その後は本通りや流川通りを散策。
途中、ガイドブックで見た「ばくだん屋」っていうつけ麺屋があったから広島風つけ麺を食べる。
あれっ、おれ夕飯2回食ってる。
あまり細麺は好きじゃないけど、ここのは噛み応えもあったしつけダレが辛いから箸が進んで大満足だった。

2日目。(この先も長いよ)
9時半に漫喫を出て、電車とフェリーを乗り継いでこの旅第2の目的地・宮島厳島神社へ。
TV・雑誌でお馴染みの鳥居がフェリーから見えた時は大興奮だった。
世界遺産も納得。(トロイ遺跡よりいいよ。)
なによりこの日は予報に反して天気が良かった!!
どんだけ日頃の行いがいいんだろう。
フェリー乗り場に着いた俺を迎えてくれたのは、シカ、シカ、シカ・・・。
いたるところ鹿だらけ。

朝飯代わりに揚げ天とかもみじまんじゅうとかを食いながら通りを歩き、厳島神社に着いたらちょうど結婚式をしていた。きれいな海に囲まれた神社で天気もよくて最高の結婚式になったと思う。
五重塔・千畳閣を見て昼には名物あなご丼を食べて宮島を離れる。
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次の目的地・岩国までは電車で20分ほどだった。
「課長島耕作バス」というおかしなバスに乗って着いたのは錦帯橋。
いや~、すごい景色。
こんな綺麗な橋見たことない。日光の神橋より断然すごい。
川もすごいきれいで、4年前に架け替えが終わった橋の後ろの山に岩国城が見えて絶景。
若い観光客が他にいない、ってか周りの観光客はおばちゃんばっかりだったけどここは来る価値がある。
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ロープウェイに乗って着いた岩国城の天守閣から見た景色(岩国基地も見える)も壮観だった。
全然飽きないから日が暮れるまで錦帯橋にいて岩国駅へ戻る。
岩国で美味しいものでも食べて明日の朝に広島に戻ろうと考えてたけど、岩国駅周辺があまりにもしょっぱかったから予定を変更して広島へ戻る。
やはり行き着く場所は中国・四国最大の都市HIROSHIMA。
夕飯は「高砂○本店」でお好み焼き。混んでたからか、作り方は雑だったけど牡蠣がプリプリで美味しかった。

3日目。
9時半に駅前の漫喫を出て中心街へ。
朝飯は「らーめん道 八丁」。佐野実の息のかかった店。
塩ラーメンと鶏飯と餃子5個ついて850円、しかも全部美味しくてコストパフォーマンス高かった。いい材料使ってるんだろうなって味。
その後はまた広島の街をぷらぷらして頭の中は早くも次の食事へ。
瀬戸内海の美味い魚を食べたいと思って探したけど、あんまりいい店が見つからない。
そこで思ったのが、「海に行けば美味い魚が食える」。
我ながら名案だと思って広島港へ行くことに。
美味い魚にワクワクしながら広電を乗り継いで30分かけて広島港へ。

着いて発覚。

広島港は漁港じゃなかった・・・(;´Д`)

完全に作戦ミス。
フェリー乗り場にあるのは韓国物産展、パン屋、うどん屋、喫茶店。
近くに漁港もなく、中心街に戻るにはまた30分。広島港で路頭に迷う。
でも、港に来たからには船に乗らなきゃ。
本来の目的とか忘れてとにかく船に乗ってみることに。
近くに小さな島とその先に大きな島があって、とりあえず大きな島に行ってみようと切符売り場に行ったら売り場のお姉さんが「マジで行くの?」って雰囲気を出してたからやっぱり小さい島に行くことにする。
お姉さんが小さい島を薦めてたわけじゃない。
小さい島の切符はフェリーの中で直接買えるから。それだけ。

その小さい島「似島(にのじま)」へのフェリーには高校生らしき集団とおばちゃんがたくさん乗ってたけど島に着いて俺がトイレに行ってる間に港には誰もいなくなってた。
フェリーで手に入れた島の案内地図を見ながらサイクリングでもしようかと港の周辺を見渡すがレンタサイクルをやってそうな店はない。
地図を見ると島の反対側に青少年自然の家を発見。さっきの高校生は送迎バスでそこに行ったのだろう。そこでならレンタサイクルがあると思い、ひょうたん形の島の真ん中を突っ切って島の反対側へ歩き出す。細い路地や坂を越えて10分ちょいで青少年自然の家に着いた。

が、自転車の貸し出しを拒絶される。

宿泊者にしか貸せないらしい。まぁ当然のことか・・・。
だけど青少年自然の家の人にも覚えておいてほしい。

「僕の心は少年のままです」

受付で聞いたらなんとさっきまでいた港の近くに自転車を貸してくれる店があるという。
萎えながら今来た道を引き返す。
その店は港の真ん前にあった。喫茶店「ドライ」。
店のおばちゃんに声をかけると「ボロイから」とタダでママチャリを貸してくれた。気分涙目でお礼を言ってサイクリング開始。
たぶん一周10kmぐらいと見積もって島を一周してみた。
景色はほとんど変わらず、右側が山、左側が海で、海には牡蠣の養殖場があって、その奥には陸が見える。
でも空気はきれいだし(潮くさくなかった)空も山も海も綺麗でのんびりとサイクリングを楽しめた。
盗んだバイクで走り出す15の夜もいいけど、借りたママバイシクル(ママチャリ)で走る23の午後も悪くない。
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時計は15時半をまわり空腹は限界だったが島の周りに飲食店はない。
港に着いたらお礼がてらに「ドライ」で何か食べよう。
そう思いながら予想通り1時間ほどで島を一周して港へ到着。
するとちょうどフェリーが港に入ってきた。このフェリーを逃すと次は1時間半後らしい。さすがにそれは無理と思い、急いで「ドライ」のおばちゃんにお礼を言って自転車を返してフェリーに乗る。

空腹で気持ちが悪い。
この旅では宿泊代を漫喫で節約する代わりに食事は豪勢にしようという目標をたて、ご当地モノ以外の間食は避けてきたがここでリタイヤ。
港で食べたカレーパンとハッシュポテトは泣けるほど美味かった。

中心街へ戻り、もはやご当地モノ縛りも関係なくなったので、夕飯にはお好み焼き・つけ麺などではなくご飯モノ、しかも広島風の甘辛い味ではなく刺激的な辛さの韓国料理が無性に食いたくなる。
で、また通りを歩いたり本屋で情報を仕入れたりしながら手ごろな韓国料理屋を探すがビビビッと来る店が見つからない。ここで初めて早稲田の街が恋しくなる。

結局、歩くの疲れたし夜行バスの時間も近くなったので広島駅まで戻った。
で、夕飯は「みっちゃん」でお好み焼き。(3夜連続)
ここの味はしつこくなかったし、定食にしてご飯も食べれたからとりあえず満足。


今回なんで旅の行き先を中国地方にしたのは、「一人で倉敷・宮島・錦帯橋」っていう響きがシュールでいいなーっていうのが理由だけど、そんな安易な理由で行ったことが申し訳なく思えてしまうほど素晴らしい土地だった。
これで温泉が加わったら最高だな。
今回行った所はどれもオススメできるし、のんびりしたくなったらまた行きたいなー。

エピローグ。
朝6時半に東京駅へ着き、預けておいた荷物を受け取りがてら下落合の佐藤部屋で仮眠してから最近お世話になってるユニシスラグビー部の練習へ。
5年間コンタクト練習から離れてたからコンタクト中心のここの練習は楽しいけどやたら疲れる。
グロッキー状態で家に帰ると、夕食は隣に住んでる姉の同級生と旦那さんを招いてお好み焼きパーティーだった。
4日連続!
やっぱ大阪風のお好み焼きも美味いね。
旅行に行く前の日も浅草でもんじゃ焼きを食ったし、今夜も月島でもんじゃ会だからこの1週間の食生活の偏りはすさまじい。
でも美味いからしょうがない。
正月から3kg減らして卒業式を迎えるという目標は儚くも消えました。
by nanzashi0607 | 2007-03-19 13:09


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